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遺言:愛しき有田へ

, 酒井田 柿右衛門(14代目)
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ペーパーバック : 215ページ ページ
作者 : 酒井田 柿右衛門(14代目)
出版社 : 白水社 (2015/9/25)
コレクション : 本
ISBN-10 : 4560084645
フォーマット : 単行本
発行日 : 2015/9/25
平均的な顧客フィードバック : 3.9 5つ星のうち(2人の読者)
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とても素晴らしい本でした。有田焼柿右衛門窯先代、人間国宝・14代酒井田柿右衛門(1934-2003)の魂のメッセージ。とにかく柿右衛門様式の伝統を守るために、例えば材料へのこだわりが非常に強い。扱いが難しく使用する人が激減している有田の石を使い続けている。また絵の具の微妙な発色のためには古い銅が必要であり、そのために東本願寺や増上寺が修復する際には屋根の銅板を提供して戴いたり、さらにはやきものがお好きな皇后陛下にお話しすることで宮内庁に協力させると仰られるまでになったという。著者は柿右衛門の伝統継承のみならず、有田焼全体の現状への危機と伝統継承の重要性を精力的に訴えており、職人の大切さを語る。職人になるには三十年はかかる。寧ろ最初は不器用な方が良い。器用だと慣れてくるとすぐに自分の物を作りたくなって長続きしないという。また伝統工藝展への矛盾を憂いており、三十歳そこらで入選する方があるがその年齢で作家になることは、そもそも伝統を守れているのか、作家になる前に職人として伝統技術を守ることが重要なのではないかと、作家になるのはもっと歳を重ねてからで良いのだと。そこには職人の重要性、職人がいなくなると伝統も工藝も無くなってしまう。職人がいなくなってしまってからでは遅いのだという危機感がある。実例として、著者が中国の景徳鎮へ訪れた際、すでに技術者はいなくなっていた。理由は文化大革命で、すべて大量生産へと切り替わったためだという。このようなことが起きてしまってはならないと。著者は研究熱心で、九州産業大と21世紀COEプログラム「柿右衛門様式の研究」に携わっており、研究によって柿右衛門のみならず、有田の歴史をも明らかにできたことが大きな成果となったそう。さらにフィレンツェやヨーロッパの美術館・博物館や貴族の邸宅にて、数多くの過去の柿右衛門コレクションの存在を知り、柿右衛門窯の偉大さを改めて知り、さらに仕事に打ち込むことへ繋がったという。また手元には残っていなかった古い柿右衛門を、海外の骨董から買い取り収集し、先祖の技術から学ぼうとした、まさに柿右衛門の中興の祖である。興味深いのは、九谷焼の発祥が有田であるかの論争についても、有田の人間として「違う」とは言い難いが、江戸時代の小さな山間の村で古伊万里、柿右衛門、古九谷の3種を同時に果たして焼けたのか?決定的な物証に乏しい点で懐疑的な立場でおられました。また伝統の継承について、12代が13代へ、13代が著者へ、著者が当代へと、皆、伝統を引き継ぐために次代を常に大変気に掛けながらも、直接的には言葉で伝えることは無かったという。このように一般的な親子とは一線を画すもので、当代も父親からは悪いことを指摘されるばかり褒められたことは無かったという。でも時が経つにつれ、その言われた言葉が効いてきているとのこと。自分自身には作品はとても手に届かないですが…。有田焼創業四百年の年に。

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