ヨーロッパのDIYインテリア (ヨーロッパのインテリアシリーズ)

２０１０年初版。何でも自分で出来るモノはＤＩＹするのがヨーロッパの人達らしいのです．．．日本では家も家具調度品もプロが作ったものを買う事が多いですよね。きっと世界から見たら日本の方が明らかに少数派でしょう。他のレビューワーも書いていらっしゃる様に掲載されたインテリアの所有者はクリエイター系の人達が主です。日本でもクリエイター系の人達はモノを想像する集中力が違うからリメイクをしてもハンパでない仕上がりになります。色のバランス、特に白と他の色の割合は見事ですし、遊び心が其処彼処に見られ、日本人はもう少し自分らしさを出さなければいけないな、と反省させられました。私も家を建てた４０歳の頃は古民家に憧れを持っていましたので、建てた家は白い壁に柱は焦げ茶色です。勿論、予算の都合で白漆喰と燻された古材と言う訳にはいきませんでした。２７年経った今は子供部屋の色合いに惹かれる、自分の幼稚さも認識して来たので、白とこげ茶の色合いは私に取っては真面目すぎて、正直苦しいものがあります。だから、これをどう乗り越えて行くか、と言う参考にこの本を読みました。色の扱いが確かに素敵ですが、ブルー系に敏感な目を持つ白人の人の色を再現出来るか、と言われれば自信はありませんし、建築に使われている材質も全く違うので同じ様にはならない、と思います。ＤＩＹのハウツー本ではなく、むしろＤＩＹアイディア集としてインスピレーションを受ける本になるでしょう。自分が作るとしたら、スペース的にも少し日本的に応用したものにはなりますが、実際に作ってみたいものも何点かありました。大きな物では、地震国日本には一寸華奢な作りに見えますが、箱物を合わせたウッドベンチは今計画中の小さなカフェテーブルを作る際のハウツーの参考になりました。